Sweden☃留学日記

2014年8月から、スウェーデンのリンショーピン大学に留学中。

10ヶ月の留学を終えて・・・

 

 

さて、帰国して10日が経ちました。

さっそく就活の勉強、インターンの申請、アルバイトなど、慌ただしい日々を過ごしています。

わたしにとってこの10ヶ月間は、特別な時間でした。

スウェーデン初日のことは今でも鮮明に覚えています。不安と緊張を胸に大きな荷物を持って電車に乗ったこと、電車の窓から緑がたくさん見えて驚いたこと、降りるときに周りの人が荷物を手伝ってくれたこと、バス乗り場のお姉さんが親切だったこと、やっとの思いでInternatinal Officeにたどり着いて説明を受けたけど、英語があんまり分からなかったこと、Rydまでタクシーで行ったこと・・・。

夜はリビングでVictorとCynthiaがFamily Guyを見ていて、隣で見させてもらいました。そしたらGary、Jack、Jeromeが夕ごはんを食べに来て、みんなの団欒に混ぜてもらったな~。みんなの言っていることがよく分からないのと、喉がかすれて上手く話せないせいで、Gary曰く”Rikaはすごく静かな子”という印象だったそう。

それもあって「自分の英語力では、ずっと友達できないかも。」と初日から真っ暗でした。でも翌日、そんな私をCynthia、Gary、Jack、Jerome、Jennifer、Tun-weiたちが昼ごはんやBBQに誘ってくれました。さっそく自転車を貸してくれて、Comviqの買い方を教えてくれたり、LiUカードの発行のために学校までついてきてくれたり(しかも手続きをほとんど代わりにやってくれた)、最後には学校紹介までしてくれました。昨日知り合ったばかりの英語の拙い日本人に、こんなに優しくしてくれて本当に嬉しかったのを覚えています。

だから、わたしにとって彼らは特別な存在です。いつもお世話になってばかりで申し訳なくなるくらいなのですが、最後の日にはカードとプレゼントをもらいました。

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ごはんやFikaをしたり、映画やアニメを一緒に見た、思い出の252 2Cのコリドーにて。

https://instagram.com/p/320wWCJ2Oa/

10ヶ月間の留学を乗り越えられたのは、本当にスウェーデンで出会えた世界中の友達のおかげです。そして日本から手紙をくれた友達にも感謝しています

お別れの時にもらった手紙と、留学中に友だちからもらった手紙。

https://instagram.com/p/320oMRp2OJ/

日本で日本人に囲まれている環境が当たり前だった私にとって、スウェーデンで日本人というマイノリティに属すことは不思議な感覚でした。(スウェーデンには西洋人と中東・アフリカからの移民が多い)街を歩いていても、自分は周りより背が小さいし、子供に見られる。最初は引け目に感じることも多々ありました。

でも、自分が思っていたよりもずっと多くの人が日本をよく知ってくれていました。授業中、ヨーロッパの国々との比較対象として”Japan”が挙げられていたり、「日本人です」というと「Konnichiwa、Arigatou」と披露してくれたり、アニメやマンガの話を楽しげに話してくれる人も。スウェーデンの首都でもないLinköpingで行われたNärkon(アニメ・コスプレイベント)では、日本のマンガやアニメのキャラクターのコスプレをしているスウェーデン人をたくさん見かけました。

こうして日本客観的に見ることで、日本にいた時には気付けなかった日本の良さ・日本らしさを知ることができました。

と同時に、スウェーデンという国の素晴らしさも知ることが出来ました。実は留学に来るまで、スウェーデンについて知っていることといえば「寒そう、イケア、福祉?」くらいしかありませんでした。

10ヶ月の留学を終えて、わたしが今考えるスウェーデンとは「自然豊かで、人に優しく自由な国」です。とにかくがいっぱい。少し行けば森や湖があって、そこら中でベリー摘みができます。星が綺麗で、北の方ではオーロラを見れるし、夏には白夜を体験することも。人に優しいのは、ゆりかごから墓場まで政府が生活をケアしてくれること、男女の差別が全く無いこと、母国で安全に暮らすことができない国際養子・移民を積極的に受け入れていることです。自由というのは、「1人1人違った人生があり、何が良い・悪いというのが1通りでは無い」ところ。スウェーデンでは高校→大学に上がるときにギャップイヤーを取って留学したり、働いたり、旅行するのが普通です。大学も全て無料なので、在学中に専攻を変えたり転学する人もしばしば。就職をするタイミングも人によってばらばらだし、転職をするのも普通。人それぞれに違う生き方があって、みんなが自分の人生を楽しんでいる。”どの学校に行って、この職業に就くことが良い”という考え方が、あまり無いように感じました。

さて、今となってはスウェーデンの素晴らしいところを挙げていったらキリが無いと感じるくらい、留学先に決めて本当に良かったと思っています。

もしこのブログが、「留学してみたいな~」と考えている人の後押しになれば嬉しいです。

留学中に出会った人たち、そして日本から応援してくれた人たち、みんなへの感謝を込めて・・・

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